栃木県真岡市の大前神社様にて、稲田石の参道敷石施工をさせていただきました
ホームページをご覧いただき、誠にありがとうございます。採掘元である茨城県より、稲田石のお墓や石材を、オーダー制作にて全国の石材店様へお届けしております、株式会社堀石材工業の堀です。栃木県真岡市の大前神社様にて、稲田石の参道敷石施工をさせていただきましたので、工事のようすをご紹介いたします。
栃木県真岡市大前神社様 参道敷石施工 稲田石
真岡市の大前神社様にて、参道の敷石を稲田石で施工させていただきました。弊社は、20年ほど前からお声かけいただいてお世話になっています。
大崎神社様は、日本一の恵比寿様がいらっしゃることでも有名で、地元の方はもちろん、遠方からもたくさんの方が参拝にお越しになる神社様です。境内には石の参道がすでにありましたが、このたび西側の駐車場から境内に入る道の入り口を整備されたので、それにあわせてこちらにも敷石の参道を作ることにされ、お声かけいただきました。
工事の様子です。敷石を設置する場所には、すべて基礎を施工しています。まずはそこに、両端の縁石を据えていきます。
手前の参道は、昔からある参道です。こちらは正面の鳥居からまっすぐに伸びる参道で、駐車場方面から伸びてきた新しい参道と以前からある参道が、この手水舎の手前で交わる形になります。これまでは駐車場の方から境内に向かうと遠回りをする形になっていました。
基礎の上に、どんどん縁石を設置していきます。こちらでは、据え付け用のモルタルを練って準備しているところです。
縁石の設置が終わり、敷石を敷いていきます。基本的には人が歩いて通ることを想定していますが、車が入る可能性もあるとのことで、神社様のご希望で5cmの厚みのある石を使いました。水が参道に溜まるのを防ぐため、両端に向かってごくわずかな勾配をつけて貼ります。
一枚のサイズは約450mm×900mm、昔の神社によく使われていたのと同じ大判のものです。石の表面は、濡れても滑りにくいバーナー仕上げで、ザラッとした仕上がりになっています。また、途中何か所か伸縮目地を設けて、設置に使うモルタルやコンクリートの伸び縮み等を吸収するための調整場所を設けます。
石をすべて貼り終え、目地まで入れ終わりました。こちらは駐車場側の入り口です。
数10メートルの長い参道です。このあと、追加で参道を繋げる工事も行いました。
もともとあった石貼りのスロープと、新しい参道の間に基礎を打って、縁石を設置します。このあとは同じ要領で石貼りを行って工事が完了です。
完成しました!! 際立つ白さが美しい、稲田石の参道です。
境内から参道入り口を見たところです。奥に見えているのが駐車場です。これまでは狭い砂利道を入って、そのあと遠回りされて石の参道に入っていましたが、とても歩きやすくなりました。
参道を進んでいきます。左手には追加で設置して繋いだ参道があります。
正面から見たところです。スロープの部分ときれいにつながれて、出入りがしやすくなっています。
さらに参道を進んでいくと、先に手水舎が見えます。正面参道との合流地点です。
既存の参道側から見たところです。とても美しい仕上がりです。駐車場からお越しになる方も砂利道を歩くことがなくなったので、雨の日でも足元が汚れずにお参りできます。
工事完了後は、神社の皆様にも大変喜んでいただきました。稲田石の美しさも「白くてきれいだね」とお褒めいただきました^^ 既存の参道には真壁石の中目を使われていましたが、稲田石の特徴である美しい白さを気に入っていただけて嬉しかったです。今回の工事は、工場で加工がひと月以上、石貼り工事だけでも1か月ほど時間をいただき、かなりの大掛かりな工事になりました。遠くからも大勢の方がお越しになる場所ですので、より多くの方に稲田石の美しさ、石の感触を感じていただければ嬉しい限りです。1500年以上の歴史のある神社様で、100年、200年と残るお仕事をさせていただけましたことは、大変光栄でした。このたびは、大変貴重な機会をいただきまして、誠にありがとうございました。